日常でもよくよく考えたら非日常的なことが起きている

本日は2人の見知らぬ人に話しかけられた。


1人目は、会社に向かう朝、東京メトロ千代田線の車内で。
70代くらいの白髪の女性に、電車の行き先を聞かれた。

東京駅に行きたいらしいが、代々木上原行きであることを伝えた。


2人目は、先ほどの帰路、最寄り駅から自宅までの徒歩の途中にて。

「すいませーん」

ふと見やると、歩道ではなく、車道の路肩付近を歩く、
身体の前にかごを抱えた20代くらいの若い女性が。

「すいません、いま売れ残りの果物を売り歩いていまして、
種つき葡萄と、干し柿と、みかんが、このようにあるんですけど、
もしよろしければ如何ですか??」

なんと、行商だ。はじめてみた。


値段を聞くと、葡萄は360円、干し柿とみかんは6個セットになっていて、ともに1000円だそうな。


千葉県柏市にある果物店で、
基本的に昼間は訪問販売で各家庭へ売り歩き、
売れ残ったものを、こうして道行く人に話しかけながら、
売り切るまで売り歩いているのだそうな。

しかも、自転車すらも使わず、
徒歩で。かごを前に抱えて、である。

21世紀、
インターネット通販も全盛のこの時代において、
まさかの行商。


この閑散とした、人の少ない街を、
師走の寒い夜に、若い娘が単独で。

 

同情したオジサンは、
特別になにも欲しくはなかったけど、
なんか何も買わないのも悪い気がしたので、
葡萄をひと房買っときました。

 

「くだもん畑」という店名だそうです。
千葉県柏市のお店です。


以上